あらすじ
ニューヨークに移り住んだスペングラー家はゴーストバスターズとして活動していた。
しかし一家の娘であるフィービーはまだ未成年であることを理由にメンバーから外されてしまう。
傷ついたフィービーは一人で過ごすうち、少女の霊メロディと仲良くなる。
一方、YouTubeでオカルトチャンネルを運営し、リアルでもオカルト書店を経営するレイモンドはいわく付きの骨董品の鑑定と買取をしていた。
ある時、ナディームという男が謎の球体を持ち込む。
凄まじい霊力を放つその球体は、凍結の力を持つ古代悪霊ガラッカを封じ込めていた。
ナディームは知らなかったが、彼の一族はその封印を守るファイアーマスターだった。
しかしナディームが球体を外に出し、メロディに裏切られたフィービーがガラッカに操られて封印を破ったため、ガラッカは自由となり、ニューヨーク中を凍らせて大混乱に陥れる。
スペングラー一家を始めとする新しいゴーストバスターズと創立者メンバーが協力し、ファイアーマスターの力を覚醒したナディームと共にガラッカへ対抗したが、力が及ばない。
しかし最終的にメロディーがフィービーを助けた結果、新旧ゴーストバスターズはガラッカを封じ込めることに成功した。
感想
「ゴーストバスターズを見てきたよ!」
「ファイアマスタ!!」
「そうだね、全部ファイアーマスターのせいだったね」 pic.twitter.com/ISURe4yW22— ゲノコ (@guenopon) April 3, 2024
マジでこれ。
お前が封印ルームからガラッカ入り球体を持ち出して金儲けをしようとしたばかりに。
いや、そもそも孫に一族がファイアーマスターだと伝えてなかった祖母が悪かったのか。
本作は「ゴーストバスターズ」シリーズの最新作、第五作目です。
初期の二作品(1984年、1989年)はオリジナルメンバーでの映画でした。
「ゴーストバスターズ」といえばこの曲ですね!
MVにはゴーストバスターズのオリジナルメンバーが登場しています。
「ゴーストバスターズ/フローズンサマー」は2021年に公開されたシリーズの第四作目の続編です。
第四作目は30年ぶりにゴーストが現れたという設定でオクラホマが舞台でした。
ゴーストは30年間現れていなかったという言葉でお分かりのように
第三作目(2016年)はなかったことにされました…
結構好きだったんだけどなー
妙齢女性たちのゴーストバスターズ
今回は物語がニューヨークに戻り、懐かしの本部ビルも登場します。
オリジナルメンバーがほぼ勢揃いして、新メンバーと共闘するのは本来感動すべきなんでしょうが、懐かしキャラの再登場というカードは前作で切ってしまっていたので、そちらよりもフィービーやポッドキャスト、トレバーといった若い登場人物の成長に目がいきます。
そういった意味で「ゴーストバスターズ/フローズンサマー」はジュブナイル映画の要素を強く感じました。
特にフィービーとメロディの関係は友情以上の深い繋がりが印象的でした。
彼女たちがお互いに抱く愛情の脆さと強さは、少女時代の純粋さを反映していて、映画は実質的に二人のラブストーリーともいえるかもしれません。
メロディの生前について謎が多いことも、想像の余地を与え、物語にさらなる深みを与えています。
メロディーの恰好は「今風」なので死んだのは最近なんだよね。
居座っていたダイナーはファミリーネームを冠していたので
彼女の家族が経営していた可能性が。
そして持ち歩いていたマッチ箱を擦る仕草も意味深で、もしかして火事の原因は……
とかとか考えちゃいます
フィービー曰く、死ぬということは宇宙の一部になるということだそうです。
最後はみんな宇宙の一部になるって考え、いいですね。
死というものが終わりではなく別の形での継続で、この世を去った後も何らかの形で存在し続けるという考えは死への不安や恐れを和らげてくれます。
メロディがその言葉を受けて、「また宇宙のどこかで会おう」と言ってキラキラの粒子になって消えていくシーンは心に残りました。
ファイアーマスターことナディームを演じているクメイル・ナンジアニさんは「エターナルズ」のキンゴや「オビ=ワン・ケノービ」のハジャなど、見るたびにこういう「いいかげん」というか「ちゃらんぽらん」なキャラクターを演じているような気がします。
そういう雰囲気なの?
いや、顔芸よ(達者だな)
スペングラー一家のお父さん、ポール・ラッドさんはいつもの「平凡おじさん」で、こちらも通常運転です。
マーベル映画ではアントマンを演じ、ヒーロー揃いのアベンジャーズの中では平凡すぎて、たびたびオチ要員みたいになってましたけど、この映画ではナディームが輪をかけて「わかってない人」だったので、ポール・ラッドさんはツッコミ役でもありました。
他にもマーベル作品で目立つキャラを演じていた人がいまして。
スペングラー一家のお母さん、キャリー・クーンさんはプロキシマ・ミッドナイトだった方です。
「インフィニティ・ウォー」冒頭でワンダとヴィジョンを追い詰めて、スティーブたちにやられて逃げた人(人?)ですね。
面影なし!
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