映画『サンダーボルツ』ネタバレ感想と考察|バッキーのかっこよさに感涙

ドラマ&映画感想

公開決定で大喜びし、
セバスチャン・スタンさんの髪がのびていくのにあわせて期待感を膨らまし、
とうとう満を持して見た『サンダーボルツ』!!!

はいほ
ゲノコ

予想以上におもしろかった!!!

2回目「サンダーボルツ」きめてきました!
バッキーかっこよすぎる〜

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— GUENOCO (@guenopon.bsky.social) 2025年5月4日 20:17

鑑賞前にキャラの背景を整理しておきたい方はこちらの記事をどうぞ

映画『サンダーボルツ』予習&復習ガイド|MCU初心者でもわかる登場人物と世界観
MCU映画『サンダーボルツ』をもっと楽しむために!予告編ではわからないキャラの経歴や世界観、背景設定をわかりやすく解説。映画を観る前の予習にも、観た後の復習にも役立ちます。

あらすじ

レッドルーム出身の暗殺者エレーナ・ベロワは、CIA長官ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌの密命を受け、表には出せない任務をこなしていた。
しかし繰り返される裏仕事に虚無感を覚えた彼女は、「もう辞めたい」とヴァレンティーナに申し出る。

ヴァレンティーナはその申し出をあっさりと受け入れ、「最後の仕事」としてエレーナをある研究施設へ送り込む。
そこには、ジョン・ウォーカーエイヴァ(ゴースト)アントニア(タスクマスター)も招集されていた。
互いを敵とみなした4人は激しく衝突し、戦いの中でアントニアが命を落とす。

その最中、施設内に現れたのが、正体不明の一般人・ボブだった。
彼は、かつてヴァレンティーナが関与していた「セントリー計画」の被験者で、死亡したとされ遺体として保管されていた。
しかし、ある偶然で息を吹き返し、目を覚ましてしまったのだった。

やがて彼らは、ヴァレンティーナが研究施設ごと自分たちを抹消しようとしている事実に気づき、協力して脱出を図る。
ボブが囮となったことで、エレーナたち3人はなんとか施設を脱出することに成功する。

その後、彼女たちはアレクセイ(レッド・ガーディアン)バッキー(ウィンター・ソルジャー)と合流し、ヴァレンティーナの陰謀を阻止しようとするが、事態は悪化する。

セントリー計画とは、人間を“超進化”させる実験だったのだ。
ボブはその唯一の生き残りであり、超人的な力を持つ存在「セントリー」となっていた。
彼を手中に収めたヴァレンティーナは、ボブの力を利用しようとするが、精神的に不安定な彼の内面に潜む虚無「ヴォイド」が暴走。
その力は制御不能となり、ニューヨークの街を黒く染め上げていく。
攻撃を受けた人々は、黒い影を残して次々と姿を消していった……。

感想

待っていたよ!!バッキー!!!!ウィンター・ソルジャーの活躍に胸熱

バイクにまたがり、後方から颯爽と現れるバッキー。
無駄のない動きで一気に状況を制圧する、あの“容赦のなさ”。

ウィンターソルジャー、キタワァ*・゜・*:.。..。.:*・゜(n‘‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜・*

「バッキー!バッキー!」と大喜びするウォーカーにも流れるように攻撃をしてて笑いました。

いやぁ、一連のアクションが本当に見事です。

台本のト書きは「ウィンターソルジャー、かっこよく登場」ですね。

今のバッキーは議員として活動している設定なのでスーツ姿やタキシード姿が見られるのは新鮮で嬉しいのですが、インタビューシーンでほぼ同じことを言葉を変えて何度も答えているのを見ると、「うーん、これで大丈夫?」という気持ちに。 笑

はいほ
ゲノコ

小泉構文みたいな返事の仕方でしたね

とはいえ、日常の描写、例えば食洗機にメタルアームを突っ込んでいる姿など、くすっと笑える場面もあって、魅力が増していたと思います。

はいほ
ゲノコ

何もない部屋で裸で寝ていた時期を思うと、家具がある状態にほっとします

全体的に、今作のバッキーは“キュートさ”が増した印象。
でも、やっぱり戦っている姿が一番ワクワクします。

はいほ
ゲノコ

あと髪型も長い方が好き!!

個性爆発!みんなかわいかった!「サンダーボルツ」メンバー感想

ジョン・ウォーカーは、 かつては鼻につく傲慢さと未熟さが目立ちましたが、今回はその“ズレっぷり”がむしろチャーミング。
ドラマ版から大きくキャラが変わったわけではないのに、サンダーボルツでは一周回っておもしろキャラになっていたのが印象的でした。

はいほ
ゲノコ

子どもみたいな喜び方も悲鳴も、見ていて思わず笑ってしまうような愛嬌があり、私の中で好感度↑

アレクセイは相変わらずの脳筋キャラ。
繊細さゼロの言動でも、その裏には彼なりの優しさがにじんでいて、そこがなんとも憎めない。
体格の大きさとちょっと間の抜けた言動のギャップが可愛らしく、エレーナとの不器用な親子関係も温かく描かれていて、とても良かったです。

そしてエレーナ
フローレンス・ピューさんの演技が本当に素晴らしい。
皮肉屋で軽口を叩きながらも、時折ふと見せる繊細さや脆さがとてもリアルで、生きた人物としての魅力を強く感じました。
「一年間、連絡をくれなかった」とアレクセイを責めるシーンでは、小さな女の子のような悲しみが垣間見え、観ていて胸が締め付けられるようでしたし、ボブに「あなたは一人じゃない」と寄り添う場面でも、強さと優しさと痛みが伝わってきて、涙腺が刺激されました。

どのキャラも過去作と性格が変わったわけではないのに、『サンダーボルツ』ではそれぞれの魅力がさらに深まり、チームとしての化学反応がとても良かったです。

はいほ
ゲノコ

バッキーが、かつてはスティーブのそばにいて守られているような存在であり、サムと一緒にいたときは無鉄砲な言動をサムに制止される“お世話される側”だったのに、このメンバーといると一番落ち着いていて、一番知的に見えるという不思議。
成り行き上、ほとんどリーダーのようなポジションに立っていて、相対的に見える人物像ってこんなにも変わるのか……と、静かに感動しました。

“サンダーボルツ”と“ニューアヴェンジャーズ“:気になるサムの反発

MCU版スーサイド・スクワッドだと思っていた『サンダーボルツ』ですが、観てみてまず驚いたのが、このチーム、誰かに命じられて結成されたわけじゃないという点。
スーサイド・スクワッドが政府の命令でアウトサイダーを集めた“上意下達型”のチームだったのに対し、サンダーボルツの面々は、成り行きで、避けようのない状況の中で仕方なく集まってしまったという感じなんですよね。

それに、「サンダーボルツ」というチーム名も、アレクセイが勝手に呼んでいるだけで、他のメンバーはほとんどその名を口にしていないというのも、ちょっと面白かったです。

そしてさらに驚いたのが、この即席チームが「ニュー・アベンジャーズ」として認識されたこと
それにサム(キャプテン・アメリカ)が反対しているらしい事実。

はいほ
ゲノコ

サムが「アベンジャーズ」の商標を裁判でしっかり押さえているのもまさにサムの闘い方。
実にクレバー。

サムへの対抗策でアレクセイが提案したのが「Avengerz
パチモン感はんぱない…… 笑
他メンバーは受け入れていませんでしたが、二つのチームの違いって感じで楽しいシーンでした。

続編は正統派vs成り行き!?予想される2つのアヴェンジャーズの未来

サムの元にも仲間たちが集まり、新たな「アヴェンジャーズ」が結成されるはず。
いわば、キャプテン・アメリカ(サム)を中心に構築される正統派のチームと、 成り行きで集まり、偶然“アヴェンジャーズ”として認識されてしまったサンダーボルツ

この二つのチームが、いずれは衝突し、そして共闘する未来が描かれるのかもしれません。

「理念に基づくアヴェンジャーズ」「行き当たりばったりのアヴェンジャーズ」

はいほ
ゲノコ

絶対揉める!

今後どのような経緯で“サム版アヴェンジャーズ”が動き出すのかは未知数ですが、 ふたつのチームが合流するにあたって、その過程のいざこざやぶつかり合い、価値観の衝突が描かれるなら……そのドタバタすら楽しみです!

考察:ヴォイドは敵か、味方か……ボブが抱えた虚無

言動からして自己肯定感が低そうなボブ。
研究施設でエレーナたちに囲まれているときは、戸惑ってばかりの“ただの一般人”という雰囲気でしたが、妙なところで正義感を発揮して突飛な行動をとったりするあたり、放っておけない存在です。

実は彼、精神的な問題を抱えていて、気分の波が激しく、自分でも感情をうまくコントロールできません。

その不安定さによってボブの心の闇=ヴォイドが暴走し、ニューヨークの街を黒く染めていく様子は、単なる力の暴走ではなく、トラウマや精神疾患を視覚的に表現したように見えました。

エレーナが彼の心の中に入り、ボブを見つけるシーンも象徴的です。
彼が「最悪の中でも一番マシな部屋」に座っている場面は、長年トラウマに支配され、自分を守るために心の奥へ閉じこもってきたことを象徴しているようでした。

その後の展開は、まるで心理療法的なセッションのようにも見えました。
暴力的な父親、暴走するもう一人の自分(躁状態)、冷たく無機質な実験室など、心の奥にある痛みや恐怖と一つずつ向き合っていく構成。

エレーナの言動も印象的で、戦うのではなく「一緒に出よう」と手を差し伸べる姿は、カウンセラーのようでもありました。
彼女はボブの心の中に飛び込み、「これはトラウマなんだ」と認識させ、自分と向き合うための道筋をつけていくのです。
そして仲間たちの助けが加わることで、「自分の痛みを誰かと共有する」ことの意味が丁寧に描かれていると感じました。

物語のラスト。
ボブが「ヴォイドがいないと、力を使えない」とつぶやきます。

はいほ
ゲノコ

ヴォイドなくてはセントリーの力を発揮できない。

ヴォイドあってのボブ

はいほ
ゲノコ

つまり「心の傷を克服して終わり」ではない。
「トラウマも自分の一部」として抱えながら生きていくというメッセージ……

MCUはこれまでも「完璧じゃないヒーロー」たちの物語を描いてきましたが、ボブの場合はそれがもっと内面的で、メンタルヘルスというテーマと直結してるのが新しいアプローチだなと思いました。

セバスチャン・スタンさんの髪が……

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