あらすじ
アメリカ大統領の息子アレックスは、英国のヘンリー王子が苦手だった。
初めて出会った数年前、冷たくあしらわれたことを根に持っているのだ。
ヘンリーもアレックスがいつもよそよそしいので、苦々しく思っていた。
ヘンリーの兄フィリップの結婚式にアレックスとヘンリーは参列した。
二人は晩餐会で揉めた挙句にウェディングケーキを倒してしまった。
大騒ぎになる米英世論。
批判を抑えるため、二人は仲がいいふりをすることになる。
親し気な様子をアピールするアレックスとヘンリーは行動を共にするうち、お互いを誤解していたことに気が付く。
メディア対策が終了した後も二人は連絡を取り合う。
急速に惹かれあい、プライベートでも会うようになった二人。
彼らは、友情以上の関係を築いていく。
ブルネットが米大統領の息子アレックス(攻め)
ブロンドが英国第二王子ヘンリー(受け)
感想
映画の長さは1時間49分。
誤解がとけるまで18分。
オンラインのやりとりで仲良くなっていくのが開始25分。
「話の進み方、速くね?」って思ったんですが、
今から考えるとここまでが比較的じっくり描写されてる部分でした。
この後はストーリーが分刻みで進んでいきます。
開始30分。
パーティシーンになり若手セレブたちが大騒ぎしている中で
アレックスとヘンリーの間のみ静寂&スローモーション。
はい、お互いの存在が特別であることを意識しました。
その3分後初キスです。
そして元カレ登場、2回目のキス、ペッティング、初夜、関係バレ、カムアウトと怒涛の展開です。
これから見る方に申し上げたいのは、「トイレに行くときは一旦停止にしてから行け」
5分見てないだけで、たぶんあなたはもうストーリーについていけない。
アレックス、関係悪化の気配を感じたらすぐにロンドンへ飛ぶしね。
二人の間に起きるトラブルも交わされるセリフも画面の構図も他もろもろすべて「そのパターン知ってるよ」「そのパターンも知ってる」と私の中の沢北が囁きます。
実際に対処してるのは河田なんですけど。
セックスで二人の掌だけのアップになり、重なり、握り合い、なんてベタな表現を久しぶりに見て幸せな気持ちになりました。
別離もします。
復縁もします。
スキャンダルになります。
公式発表します。
決して奇をてらわないというか、安心して見られる映画です。
ただ繰り返し申し上げたいのは「トイレに行くときは一旦停止にしてから行け」。
この映画、最後まで全速力で走りますから、画面から目を離してはいけません。
後で知ったのですが、原作は小説で672頁もある大長編なんですね。
厚さ、京極夏彦レベル。
その内容を2時間弱にまとめあげたんだもん、そらこうなるわっていうか、逆にすごいなって思いました。
ミンナミテー
コメント