スーパーナチュラルをシーズン13まで見てると、回によって、濃度のばらつきがあるなぁって思います。
クオリティじゃなくて、濃度ね。
みっしり詰まってて、この回がないとダメだってのと、逆に欠けていても支障がない……とまではいかなくても、たとえば感想を書くにしても次のエピソードにまとめてもいいなって回。
で、この第7話はどちらかというと、間違いなく濃い回。
日本語タイトル「復活した者たち」のとおり、いろんな人が帰ってきます。
逐一感想
復活したケッチ
いきなりの疑問ですが、ケッチって人気あったのかな?
殺されても生き返る設定になってカムバックしました。
ロウィーナを捕らえた時に、彼女が生き返る呪文を体に施しているのを知って、逃がす条件に自分にかけてもらったらしい。
ただ、生き返るたびに呪文をかけなおさないといけないので、ロウィーナを探しているとか。
ま、これもびっくりなんですけど、もっと驚いたのは
久しぶりに登場したとき、自分はケッチの双子の弟だと主張していたこと。
双子ですよ。
双子の弟。
恥ずかしすぎる。
ネット黎明期、ホムペ( )に出禁を喰らった人が、
「妹です」とか自称して、明らかに本人なカキコ( )をしたりなんてことが
ありましたが
というか、つい先日、YouTubeのライブ放送で無礼なコメントをして非表示を喰らった人が
別のアカウントで「私は姉です」から始まる、明らかに本人な書き込みをして総ツッコミを受けているのを見かけましたが
まぁ、そんな感じ。
俺が間抜けに見えるか?
真面目な顔して言い張る作戦か?
しかし。
偽の証明書や履歴書を用意したり、弟だから兄とは違う!って言い立て、
加えてサムに対しては弟から兄へ寄せる「尊敬と同情と劣等感のいりまじった複雑な気持ち」なんて
語ったりしたものだから
うっかり信じかけてしまいましたよ、サムちん。
いつもは、初対面の人に対して壁を作ってなかなか信用しない兄がちょっとイラッとくるわけですが
今回ばかりは、兄の疑り深さに安心しましたよ。
俺の直感だ!勘だけじゃない。体が覚えてるんだ。動きを見てる。サシで戦ったからな。
決め手はおふくろのことを聞いた時の目
メアリーへの未練で正体がばれるケッチ
帰ってきたルシファー
あちらの世界では、ルシファーがミカエルに捕まったままです。
あちらでは預言者ケビン(懐かしい…)がまだ健在で、ミカエルのお手伝いになってました。
天使の石板(懐かしい…)を解読した結果、次元を超えて行き来できる方法がわかったらしい。
その材料のひとつが天使の恩寵。
ということでミカエルが戸惑いなくルシファーから恩寵を抜き取り、ケビンが扉を出現させるのに成功したのですが、天使たちの拘束を解いたルシファーが飛び込んでいっちゃいました。
途端、閉じる扉。
おひとり様専用だったらしい……。
無事、こちらの世界に帰ってこれたルシファーですが、恩寵がないので、弱弱です。
おばちゃん2人に気の毒な人扱いされて、お金をもらっちゃったりしてます。
「私は魔王だ!」
とぷんぷんしながらお金を捨て、指パッチンするわけですが
もちろん効くはずもなく、おばちゃんからますます憐れみを込めた目で見つめられております。
お金は大事だぞー。
恩寵を失った某天使はホームレスになったり、
コンビニでアルバイトする羽目になったりしてたぞー
それでもなんとか天界への入口(公園の砂場)に行けたっぽいルシファー。
そこでカスティエルと再会しました。
二人の父親
カスティエルは、家出をしたジャックについて手がかりを得るため、天使とコンタクトを取ったのですが、天界でも行方を把握しておらず、捜索をしていると知ります。
なんでも、天地創造以来、天使が減り続けて絶滅の危機にあるので、ジャックのパワーを使って新たな天使を誕生させる目論見中とか。
閉じ込めて、生産させる……
なんかこう、倒錯的な……?いや、違うな、歪んだ……?乱歩にそういう……うーん、
まったくもって健全じゃない計画ですね。
もちろん、カスティエルは賛同できない。
協力を拒否したカスティエルに襲い掛かる天使たちでしたが、ルシファーが現れ、赤い目で威嚇され、逃げていきました。
「どうやってこっちに戻った?!」
「どうやって生き返った?!」
「こみいった事情で!」
「私もだ!」
二人は場所を変えて、ビリヤード台のあるバーで話し合います
「また出口を見てる。5秒おきに見るのはやめろ。嫌味な野郎だ!」
「イライラするのは当然じゃないか!私を殺したお前だからな!」
「その前に私を刺した!」
「それは失礼!」
ちょっとコントみたい。
ルシファーは別次元の世界について説明し、近いうちにあちらのミカエルが皆殺しにくると語ります。なので今は敵味方を忘れて、襲撃に備えるべきだと。
「世界を救う英雄になりたくないか?天界一のポンコツがヒーローに生まれかわるんだ!」
「ポンコツって!」
自分たち2人とジャックのパワーを集結してミカエルを撃退しようと誘い掛けますが、結局はカスティエル自身が欲しいというより、ジャックがカスティエルを信用しているから利用して仲間に引き込もうってことなんでしょうね。
あと、あちらのミカエルに多大な恨みを持ってる。
いじめられたから。
とにかくサムとディーンに相談してからだ!
うん、それがいいよ。
カスティエルが一人で判断すると、ろくなことにならないから…………
悪いカーネル・サンダース
さて、兄貴に連絡を入れた後、カスティエルはルシファーとバーにとどまっていたのですが
バーン!と扉をあけて
アスモデウスが登場しました。
先回、私はサムちんが器だったときのルシファーを思い出すと書いたんですが
もっといい表現がありました。
悪いカーネル・サンダースです。
最近のケンタッキーのインスタですわ。
ルシファーの気配を追って、やってきたみたい。
前は「ルシファー様(はぁと)」とかなりの心酔ぶりだったんですが、ルシファーが弱ってることを見抜いて指先だけでふっとばしました。(巻き込まれてカスティエルもふっとびました)
そのころ、兄弟は、カスティエルの身を案じて、インパラを走らせていました。
………
大丈夫。無茶をするなって釘を刺したろ?
釘か。刺さったためしがない!
心配していた(主に兄が)ものの、天使と電話で話ができ、不安がなくなったはずなのですが
実はその会話はカスティエルの声を使ったアスモデウスの偽装で、本物のカスティエルとルシファーは檻の中に閉じ込められていたのでした。
そしてアスモデウスの脇には兄弟から逃れたケッチが付き従っていたのでした………
雑感
あちらのミカエルを倒したら「英雄」になれる
とルシファーがカスティエルに説得していましたが、カスティエルの心を動かすに至りませんでした。
なぜなら彼は名声や肩書的なものは欲していないのではないかと思うのですよ。
かつては神を名乗りましたが、神になることが目的なのではなく
世界を救う手段として神の座に就いただけで、
ディーンやサムや世界を救うことができれば、自分の存在が知られないまま滅しても
別に構わないと思ってるのではないでしょうか。
S9で出たガドリエルは堅物、生真面目でカスティエルと似たところがありましたが
彼は楽園で落ちた評判を挽回することを願っていて、最期も名誉回復のための選択。
そういった点がカスティエルと異なるのだと思うんですよ。
だからもし、ルシファーがカスティエルに「英雄」という言葉を使わずに
地上のすべてのものを守るためとか、救うためとか言っていれば
カスティエルを口説き落とせたかもしれません。
自分勝手な見所
ケッチの弟( )の正体がケッチ本人だと明らかになった途端、
あわてて兄貴の後ろに隠れる弟。
めっちゃ弟。
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