逐一感想
活躍するジャックとメアリー
最終戦争の世界では、メアリーとジャックも反乱軍に加わって、天使と闘っています。
バルサザールの軍隊が攻撃してきた。
みんなで応戦して、僕が仕留めた!
バ、バルサザールだって?!
しかし特殊能力を持つネフィリムであるジャックが反乱軍の中心になっているのはわかるとして、メアリーもしっかりグループのリーダー格になって行動してるのは、さすがというか。
おとなしく守られてる玉ではないからね。
二人は仲間から、ミカエルの基地(廃教会)から天使たちが消えたという情報を得ます。
ジャックは、ミカエルが自分を恐れて逃げ出したと思いますが、メアリーは素直に受け取れません。裏があると感じているのです。
ジャック、参戦連勝で自信がついちゃってて、少し天狗になってますね。
メアリーの思慮深さが、反対に自分を見くびってるように感じて反発心も芽生えているよう。
廃教会を探りに行ったジャックとメアリーのグループは、天使たちが残した作戦地図を発見。
これ見よがしに置かれた地図が非常にあやしいんですが、ジャックくんはこれで天使たちの行方がわかった!とさらに意気揚々。
「罠かもしれない」とメアリーがいさめても、「構わない!僕がついてるから!」と自信たっぷりです。
メアリーの制止の声を振り切り、ミカエルを追おうとしたジャックくんでしたが、その前に地下牢に閉じ込められていた預言者ケビンが、体に刻まれていた呪いを発動。
ミカエルからなるべく多くの反乱軍がいるときに呪文を仕掛けるように命じられていたのです。
そうすれば、天国に迎えられ、亡くなった母ともう一度一緒に過ごせるようになると言い含められて……。
こっちのケビンもお母さんが大好きな子だったんだなぁ。
で、こっちはお母さんの方が先に死んでしまったのね……。
凄まじい光がケビンから放たれる瞬間、ジャックはメアリーを守りましたが、他のメンバーはケビンを含め、全員亡くなってしまいました。
みんなを守りたい。守る。守ることができる。と信じていたジャック。
メアリーを抱き、悲痛な面持ちで周囲の惨状を見渡す彼の背には、大きな翼があるのでした。
ガブリエルの復讐
一方、兄弟たちはガブリエルの行方を捜しています。
前回、仲間になったロウィーナが呪いをかけて、ガブリエルのエキスを追えるようになったのです。
エキス?
そんな兄弟の前に、ガブリエルが転がり込んできました。
腹に怪我をして。
あぁ、まだ恩寵がチャージされてないのね。
ガブリエルは自分がアスモデウスに捕まった原因になった者をすべて殺したいと復讐に燃えていて、なんとか一人を殺せたのですが、闘いで深手を負ってしまいました。
介抱してやるサムちん(Sabriel)
ガブリエルをアスモデウスに売ったのは、北欧の神、ロキとその息子3人らしい。
昔、父親に幽閉されていたロキを助けてやったのが縁で、二人は友達になりました。
お互い、家族にうんざりしていたので、ガブリエルはロキに扮し、ロキは隠遁生活を送っていたのだとか。
しかしルシファーに殺されたふりをした後、ガブリエルはロキ父子とモンテカルロで豪遊していましたが、ある日、裏切られてしまったのだそうです。
ロキの仕打ちが許せないガブリエル。
まず息子たちを殺して絶望させてから、ロキを殺したいと思うほど憎んでいるのです。
ロキにもロキの思いがあり、父親であるオーディンがルシファーに殺されたのはガブリエルのせいだと、敵討ちのつもりでアスモデウスに引き渡したのですが。
兄貴は復讐の虚しさを説くのですが
倒せ。だけど恩寵がたりないし、むこうは待ち構えてる
サムちんはガブリエルの力不足を指摘し、まるで手をかしてやると言わんばかりの態度です。
兄貴は、サムちんがガブリエルに共感しているのではないかと危ぶみますが
僕らを頼ってる。助けてやろうよ!
弟のお願いに弱い兄貴。
そしてサムちん、純粋に力添えしてやるのかと思いきや
僕らに協力してくれたら復讐を手伝う
さすがサムちん。
ロキ父子の滞在先に赴いた3人は、銃撃戦を経てからの殴り合い取っ組み合いなどおよそ神とは思えない闘いを経て、なんとかガブリエル勝利。
そして振り返るガブリエル。
うなずくサム。
……なんで?
Sabriel。
復讐を終えて、すっきりしたというガブリエルは兄弟たちに協力することになりました。
雑感
ポテンシャルの高さは間違いないジャックくん。
しかしまだ幼く、起きる出来事をすべて真正面から受け止め、反応するさまは痛々しく、また微笑ましくあり、なんか抱きしめてやらなきゃって思うっていうか………近くにメアリー母さんがいてよかった。
経験が浅いうちは、物事を黒か白かで判断しちゃいますよね。
1か100か。
むしろ0か100か、かな?
全能感と無力感は紙一重。
経験を得るうちに、割り切れるものじゃないって理解できるんですけど、
ジャックくん、大きく見えてまだ1歳だから。
ケビンとメンバーたちの死に傷つくジャックくんの表情は、年を経た者ならかつて自分が感じた気持ちを思い出させて胸が痛くなります。
ひとつ失敗して、ひとつ学ぶ。
メアリーの言葉に少し抵抗感を抱いていたようでしたが、自分のミスを目の前につきつけられて、自分の未熟さと彼女の洞察力に気づくことができたのではないのでしょうか。
あと、メアリーがナチュラルにジャックを「自分の息子」として扱っているの、よかったなー。
ジャックくんの近くにメアリー母さんがいて、本当によかった。
自分勝手な見所
ネフィリムにも翼があるのですね。
かなり立派そうでした。
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