逐一感想
ルシファーの誘惑
異次元から来た反乱軍の皆様は、こちらの世界に腰を落ち着けたようです。
「故郷を見捨てることなどできるものか」といった態度だったボビーでさえ「帰りたくなくなってきた。ここで暮らしたい」と言っています。
大天使の恩寵がないと次元を超えられないせいもありますが、どちらかというと水は安きに流れる的な?
天使や悪魔の襲撃に怯え、荒れた地で生きていたことに比べれば、こちらは平和で安全。当然と言えば当然です。
町に出た者あり、仕事を始めた者あり、旅に出た者あり。
新しい生活が始まりました
ウィンチェスターズもハンター稼業に戻りました。
敵はオオカミ。武器は?
銀の弾
大正解!
ジャックも見習いハンターとして参加しています。
ただし、彼はネフィリムのパワーを使うので、ディーンが求める類の知識は必要でないような……。
ジャックはすげえ!
ジャックのおかげで、狩りがさくさく進んで、このままだと怪物たちを一掃できるかも、とディーンは喜びます。
そうなったらやることがない
引退して、サムやカスティエルとおそろいのアロハを着て、砂浜に寝そべりたいと言うディーン。
兄貴の夢はいつも穏やか……。
引退を考えてるのか?
ゆっくりしたい。それだけひどいめにあってきた
一方、ジャックは、異次元の世界で守り切れなかった人たちへの罪悪感に苛まれています。
そんな折、反乱軍のメンバーだったマギーが山道で殺されました。
頭部を殴打された様子です。
シェアメイトからマギーに意中の相手がいて、夜中、会いに行ったと聞いたジャックが、その青年の元へ飛んで行ってしまいます。
青年がマギーを殺したと早合点したのです。
激高し、パワーを使って、青年を追い詰めるジャック。
兄弟とカスティエルが追いかけてきたものの、制止の声が耳に入らないようです。
仕方ねぇ!
ジャックの背中めがけて容赦なく銃をぶっぱなすディーン。
それも3発。
なんで?僕を撃った!
口で言ったってわからねぇからだよ!
マギーが死んだことを知り、ショックを受ける青年の様子を見て、自分の思い違いを理解したジャックは、「すまない…」とつぶやいて姿を消します。
後を追おうとしたカスティエルを、「一人にさせろ」とディーンは止めます。
ジャックは、自分の体を激しく叩きながら、森の中を歩いています。
お前は!みんなを傷つける!みんなを!傷つけて!お前なんかいないほうがいいんだ!
泣きじゃくるジャックは、見てるこっちが辛い………
若い心は健全故に、自分のミスが許せず、危ういのです……
そしてその脆さにつけこむ悪い大人がいるのです……
悪い大人=ルシファーが帰ってきました。
扉がないのにどうやってきた?どんな手を使った?
ミカエルがルシファーの拙い情報を頼りにいろいろがんばったんですよ。
それはともかく。
ジャックを助けてやりたいと訴えるルシファー。
人間を守ろうとしても、自分たちは傷つけることになる。
なぜなら相性が悪いから。
もう過去を悔やむより、親子で宇宙に旅に出ようと誘いかけます。
自由になって心機一転。
大宇宙で冒険の旅。
スターウォーズのように。
危ない。危ないなぁ。
青少年の皆さん。
悩んでいるとき、親身になった風で甘い言葉をかけてくる大人には要注意ですよ。
マジで。
ジャックくんは心動かされてしまってますが。
それ やってみたい。
その前に父さんに頼みがある
ジャックくんはルシファーをバンカーに連れ帰り、死んだマギーを生き返らせるよう頼みます。
ルシファーは躊躇しますが、ジャックくんの気迫に押され、結局は蘇生させます。
そして二人は姿を消したのでした。
「来ちゃった」byミカエル
ジャックが一般青年を追い詰め、止めに入ったディーンが銃を放ったコンビニでは、青年が「彼を撃ったよね?」と聞いております。
あ、あぁ、ゴムの弾
訓練の一環でね
FBIだ
だいぶ言い訳が苦しい 笑
そこで突然、コンビニ全体が揺れ始めます。
慌てて青年を逃がします。
やがて、あの独特な高音が響き渡り、コンビニ内のガラスが大破します。
そう、大天使ミカエルの登場です。
聖油を使い、ミカエルをなんとか動けなくしている間に、兄弟とカスティエルはインパラを出発させました。
ボビーから連絡を受け、バンカーに戻り、ミカエルどころかルシファーもこちらの世界に来ていることを知って動揺する3人。
対処法を模索する中、バンカー内の灯りが明滅し、揺れと音が包みます。
母さんとボビーはマギーを連れて逃げろ!
時間を稼ぐ
メアリーが、心外だと言わんばかりに「いやよ!」と答えるのがいいですね。
そう、彼女は本来、立ち向かうキャラ!
おふくろ!
頼む!
しぶしぶボビーとマギーと共にバンカーの奥へ引っ込むメアリー。
揺れと音が大きくなる中、とうとうバンカーのドアが破られ、ミカエルが侵入してきたのでした。
ミカエルvsジャック
ミカエルの来襲に兄弟は銃を、カスティエルは天使の剣を構えて挑みます。
しかし軽くふっとばされてしまいます。
どうやってこっちに来た?
ディーンの首根っこをひねり上げながら、ルシファーと取引をしたことを教えるミカエル。
繰り返しになりますが、ルシファーのあの拙い情報だけでミカエルはよく材料を集められたね……
シェイクスピアがこう言った。
おととい来やがれ!
殺されかけてるのに憎まれ口をたたくディーン。
イラッときたミカエルが、音が出るほどの力をディーンの首にこめてます。
もうだめだ……
ジャック、ジャック、聞こえるか。君に向けて祈る。絶対絶命だ。
助けてくれ
祈りが聞こえた
ジャックが現れ、ディーンからミカエルを弾き飛ばしました。
後からルシファーもついてきました。
殺そうとしたな。僕の家族を
力を使ってミカエルをやすやすとひねりあげるジャック。
ミカエルの両眼両耳から血が流れだします。
苦しみの声を上げるミカエルに、ルシファーを含めて全員がその力に驚きます。
しかしミカエルが「ルシファー、約束が違うぞ!」と叫び、ジャックが動きをとめました。
約束って?
父になるのは簡単、だが父であるのは難しい
取引したんだ。ルシファーは息子を。ミカエルはそれ以外で。こっちの世界を壊滅する気だ。むこうでやったようにな
本当か?
だから出ていこうって言ったのか?
出ていく?
宇宙で。星巡りをしようって
地球の生命体は、すべて焼き尽くされるからだ
「待て。思い込みで話を進めるんじゃない。私が何をした。近頃はおとなしくしてるだろ?」とあわてるルシファーに、サムがとどめの一言。
マギーにしたことは?
彼女は犯人の目を覚えてた。
男の目が赤く光ったって
完全に不信のまなざしで父を見る息子。
ジャックは力を使って、ルシファーの口から真実をはかせました。
「基地の外で様子をうかがっていたらあの女に出くわした。私を見てわめきだしたから頭蓋骨を割ってやった。あったかい血が手の平を伝わって気持ちよかったよんふふふ」
ジャックのまなざしが悲しみに変化していきます。
信じていたのにね。
父さんじゃない。お前はモンスターだ
同じくルシファーの目にも悲しみが宿ります。
「そんな目で見るな!」
そして咆哮。
本気で向き合った、父として慕ってほしかった、と感情をほとばしらせます。
嘘でもジャックが喜びそうなことを言っただけ。人間を殺したぐらいなんだ。と叫ぶルシファー。
僕も人間だ!
「それが問題だ!母親とよく似ている!」
うーわー。
子どもに絶対言ってはならない言葉でました!
受け入れたくない態度を、自分の気にくわない相手の影響だとする言動!
ジャックと一緒になら、神を超える偉大な存在になれたはずだった……しかし拒絶するなら用はない。やはりそれがルシファーでした。愛していると言い、自分も愛していると信じながらも結局は、「能力があり、意のままに動く息子」が欲しかっただけ。
ジャックはルシファーを倒すことを決意しますが、一瞬の隙があり、大天使の剣で喉元を切られ、恩寵を吸い取られてしまいました。
力を得たルシファーはジャックを連れて飛び去ろうとしますが、駆け寄ったサムも一緒に消えてしまいました。
ディーン、ミカエルの器になる
ルシファーはネフィリムの力を手に入れ、ジャックは恩寵を取られ、サムも消えてしまいました。
八方ふさがりな状況の中、兄貴はミカエルに「ルシファーを倒す手はないか」と問います。
ミ「あの時のルシファーは弱っていたからな。もちろんあいつをもう一度切り裂いてやりたい。しかし器が壊れてしまった(ゴホンゴホンゴホン
咳き込んでますよ。
恩寵がなくなると咳の症状がでるらしいですよ。
ちょっとわざとらしい……というか、ミカエルの思惑が見えるというか……
いや、あんたは勝てる。剣があれば
カスティエルがはっとします。
そうです。そうなんです。
ディーンは、ミカエルの最良の器なんです。
覚えてますか?S5の冒頭で、かのザカリア先生が教えてくださったこと。
ウィンチェスター兄弟はミカエルとルシファーの器になるために生まれてきた存在だったんです。
俺はあんたの剣。最高の剣だ。俺に入れば無敵になれる
ミカエルはそれを知っていて、ディーンに答えを誘導させた気がします。
カスティエルは止めようとしますが、ディーンは聞きいれません。
迷ってる時間なんてない!
一回限りだ。器になったら俺が指揮をとる。
あんたはエンジン。奴を倒したら抜けろ。わかったな!
満足げなほほえみを浮かべるミカエル……
カスティエルはディーンが策にはまったことに気が付いていると思うのですが……
ディーンvsルシファー
ルシファーはサムとジャックの間に大天使の剣を置き、殺し合いをさせようとしています。
相手を殺したほうを今は助けてやる、とのことです。
サムが剣を拾い、ジャックに「殺せ」と差し出します。
ジャックにパワーが戻れば、ルシファーを倒せると言いながら。
受け取ったもののジャックにはサムを殺せるわけはありません。
むしろ……
サムに託すよ。ありがとう。家族を愛してる
と言って自分の体に剣を突き刺すジャック。
こういう子なんですよ、ジャックは!!
血が~血が~大天使の剣はジャックにも有効です!
ところがそこにディーンが現れました。
大きな羽根を拡げて。
襲い掛かるルシファーを前蹴りで倒すディーン。
起き上がり、今度はディーンを倒すルシファー。
ここで急に空中戦になり、ルシファー優勢の殴り合い。
タコ殴りされたディーンが、ついに額に手を置かれ、純白の光が放たれそうになったところで、サムちんが床に放置された大天使の剣を投げました。
受け取ったディーンがルシファーを貫きます。
光と炎が噴き出し、空中から落下するルシファーの体。
床には焼き付けられた羽根の跡が残るのでした。
消えたディーンとミカエル
ルシファーを倒したことで喜び合うサム、ディーン、ジャック。
彼は
あぁ死んだ
しんじらんねぇ
ディーンがやった
サムの無邪気な笑顔は、まさに「弟」ですね。
いや、みんなでやった!
俺たちで!
ディーンにしては珍しい、純度の高いニコニコ顔ですが、突然、体をかがめて苦しみだします。
わけがわからず動揺するサムとジャック。
一回きりと言ったろ!
と叫んだあと、頭を上げたディーンは、もはや別人でした。
静か。だけど冷たい目。
ゆっくりと周囲を見渡し、「いい器だ」と満足げに一言残すと、羽音を響かせて消えてしまいます。
教会で唖然とするサムとジャック。
一方、バンカーではしょんぼり天使が体育すわりしているのでした。
雨けぶる街中を歩く青い目のディーンでシーズン14へ続く!!
雑感
スーパーナチュラル13年目の終わりにしてとうとう!とうとう!
ディーンのミカエルきました!
シーズン5の冒頭で、ディーンとサムがミカエルとルシファーの器であるとザカリアが発言した時。
え、なに?その萌える設定?
そう思った視聴者は少なからずいると思います。はい!私です!
あの時から、妄想して妄想して妄想しまくっていた妄想が、とうとう実写に!
今までミカエルの器になったのは
ジョン・ウィンチェスターとアダム・ミリガンと異次元の彼。
前者二人はどちらもディーンの血縁。(父と弟)
もしかしたら異次元の彼もウィンチェスターの血を何かしらの形で継いでいるのかもしれません。
異次元の彼にももしかしたら弟がいて、ルシファーの器だったのかもしれないと思うと、また妄想がたぎりますね!
私はジョンのミカエルが一番好きでした。
態度は穏やかなんだけど、粘着質な性格が見え隠れする、あのねっとりとしたミカエル……
ディーンのミカエルは、ツイード地っぽい三つ揃えスーツに革靴、ハンチング帽で、すこし古風ないで立ち。
シーズン14が依然楽しみになってきました。
自分勝手な見所
お留守番天使と新米天使。
新米天使は羽根に慣れてないので、飛ぶとちょっと体が揺れます。
「puppet fight」とジェンさんが言ったとか言わなかったとか。
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