逐一感想
かわいいな、ジャックくん
魔王の息子がここまでかわいいキャラだとは思わなかったよ。
兄弟に連れられて、バンカーへ向かうジャックくんでしたが
途中、立ち寄ったモーテルを興味深そうにキョロキョロ。
初めて見るテレビにワクワク。
兄貴が少し笑ったのは、テレビの内容がおもしろかったのか、ジャックくんがほほえましかったのか……
ディーンから投げつけられた聖書を素直に読み耽るジャックくん。
カスティエルじゃないほうの父親がたくさん出てくることに訝し気です。
うん、ルシファーは聖書のメインキャストだからね。
ハンバーガーをガツガツ食べる姿に、警戒レベルMAXの兄貴でさえ
もっとゆっくり食べろ。誰もとったりしないから
とオカン精神を発揮しております。
「人のこと言えるの?」と揶揄するサム。
というのは、ジャックくんの食べ方、飲み方、くつろぎ方、すべてディーンの真似だったのです。
横目でディーンを見ながら、同じ仕草をするジャックくん、かわいすぎか!
サムも和んじゃってるじゃないか。
しかしなぜ、サムではなくディーンを見本に選んだ。
やはり、カスティエルの影響……
預言者ドナテロの再登場
なんと突然。
ドナテロはシーズン12で出てきた預言者で、
コロッとした体型とほんわかした性格の癒し系なおじさんキャラということもあって
お気に入りだったんですが、アマラから魂を吸い取られるシーンがあった以降、
出てこなかったんで、てっきりお亡くなりになったかと……
それが意外にも元気で、やはり魂はなくなって前とは同じとはいかないものの、
道義上、問題がありそうな場面があるたびに
「子ども番組の司会者ならどうする?」って考えてのりきってきたとか。
やはり癒し系……!
魂がなくなった途端、シリアルキラーになっちゃった人もいれば、
目的のためなら手段を選ばない冷酷なハンターになっちゃった人もいるので、本当に人それぞれなんですね。
…………
で、ドナテロがなぜ現れたかというと、
尋常でないパワーを感じたかららしい。
それは新鮮で、ピチピチしていて………はい、ジャックくんのことですね!
前回は天使、次に預言者が引き寄せられてきていることに危機感をもった兄弟は、ジャックくんをタトゥー屋に連れていき、天使除けと悪魔除けのマークを彫ってもらおうとしたのですが、初っ端いきなり彫り師がふっとび
痛かった
たまには痛い目にあうこともあるんだよ!
我慢するのが大人ってもんだ!
痛みは一人前になる試練で、我慢は大人の証なんだね!
しかし彫ったタトゥーもさっそく消えるありさま。
ネフィリムだから、傷は残らないんだな。
地獄の王子アスモデウス
案の定、悪魔たちがジャックくんに引き寄せられてやってきます。
その中のひとり、アスモデウス。
地獄の4番目の王子です。
初めて聞く名前だんたんですが、一応これが最後の王子らしい。
全身白のスーツで、初登場時のルシファー(サム)を思い出すいで立ちのいぶし銀。
ていうか、自らを「ルシファー様の永遠の奴隷」とか言っちゃったり、
他の悪魔に自分が一番ルシファーとの仲は長いアピールしちゃったりして
ルシファーへの心酔ぶりがちょっと変なほうにぶれてますよ。
アスモデウスには有名な逸話があるらしく……
シェリムという悪魔の軍団に関わるものらしいんですが
うーーん、初めて聞くな……
私、一応、高校はキリスト教系で、聖書も読まされていたんだけど、記憶から抜け落ちている。
ネットでも検索してちょっとは探してみたんですが、それらしい記述はありませんでした。
代わりに見つけたのが、以下の記述。
彼女に取り憑き、彼女が結婚するたびに、初夜で新郎を絞め殺した。
7人の夫が死んだところで、彼女に求婚する男はいなくなった。
サラの住む町に、トビアとアザリアという二人の旅人がやってきた。
アザリアは嫌がるトビアをサラと結婚するようすすめた。
断り切れなかったトビアは、サラと結婚することになった。
その際、アザリアはトビアに魚の内臓を入れた香炉を部屋に持っていくように言い、
初夜、その香炉をたくと、アスモデウスは部屋から飛び出した。
アザリアはアスモデウスの後を追いかけ、縛り上げた。
トビアは死ぬことなくサラと結ばれ、幸せな結婚生活を送った。アザリアの正体は大天使ラファエルであった。
ラファエルよ……。
特に無理やりトビアとサラを結婚させようとするところな!
ちなみにラファエルは天使であることを隠して、
人間トビアと旅をする物語があるんです。
犬を連れて。
犬+二人はさまざまな絵画にもなっているんで、
検索してみると心が和むかもしれない。
スパナチュのラファエルはあんなだったけど、
かつては人間を愛する天使だったのかもしれないですねー。
話を戻して。
アスモデウスはドナテロに化けて、ジャックくんを連れ出します。
だだっぴろい原っぱみたいなところに連れていくんだけど、どうやらそこが地獄の扉みたい。
「私は神の言葉を伝える預言者だ!神が君に使命を与えた!」
たいていの人なら、ここであやしいって気が付くんだけど、ジャック君は生後2日目ぐらいだから
何をするの?
純粋すぎる。
アスモデウスの狙いは、閉じ込められた悪魔の軍団を地獄から解き放つことなのですが…
本で読んだことある!
地獄はよくない!
本……聖書やね。
とにもかくにも、アスモデウスはジャックくんに地獄に続くトンネルを作らせ、
悪魔の軍団たちを地上に出そうとします。
「集中しろ!もっと強く念じろ!」
とジャックくんに命令するアスモデウス。
力をこめるジャックくん。
すると地面に穴があき、マグマのような赤い空間がのぞき、そこから腕が這い出してきたのです。
もう、見るからに禍々しい腕が…
うまくいった?
うれしそうなジャックくん。
キュート。
いや、しかしダメだ。
そこに兄弟と本物のドナテロが駆けつけます。
ここ、二人のドナテロが対峙してて、絵面が一瞬コロコロしてかわいいことになるんだが、
すぐに兄貴が銃を放ちます。
本来の姿を現すアスモデウス。
3人に術をかけ、息を止めようとします。
苦しむ3人を見て、動揺するジャックくん。
「連中は君を抑えつけて力を奪おうとしている!私につけばすべてが手に入る」
と誘いかけるアスモデウスにジャックくんの怒りが爆発しました。
彼らを放せ!僕の友達だ!
アスモデウスは消え、兄弟たちも助かり、地獄の扉も元通り、閉じたのでした。
雑感
ジャックが魔王の息子とはいえ、導き方しだいでは邪悪な存在にならないと信じているサム。
魔王の息子は魔王の息子、どうしたって邪悪な存在だと言い切るディーン。
今回、ジャックに命を救われてもディーンの気持ちは変わらないようで。
ディーンに疎まれていることを察しているジャックは、てっきり兄貴を敵認定するのかと思いきや
モーテルの外で体育座りしてて……
あーーーーーー、この子はーーーーーー
サムが兄貴の繊細さを説明してましたが…
ディーンは憎んでいるわけじゃない。
兄貴は理解のできないことにぶちあたるとイライラして
そのイライラが怒りに変わったりするんだ。
時には怒りが恐れに変わったり……
ディーンは人を守ることが役目だと思っている
例えば今はジャックを守ろうとしている
その逆もあって、君が暴走したらみんなを守らなければいけない
サムちん、面とむかっては
「母さんとキャスを失った腹いせにジャックを殺そうとしてる」
って兄貴にきつい指摘をしてたんだけど、本当はちゃんとわかってあげてるんだなぁってホロリときましたよ。
でもなぁ…
生後数日の子どもにはディーンの性格は複雑すぎて。
ディーンは心を開くまでは長いけど、いったん開いちゃったらずぶずぶだから。
とことんだから。
もう、あきれるぐらい情が深いから。
だからジャックくん、二度と包丁を自分の胸に突き刺さないで。
びっくりするでしょ……
自分勝手な見所
一方、アナザーワールドでは、ルシファーとメアリーが一緒に荒野を歩いています。
ルシファーはこの世界から脱出して、メアリーと引き換えに息子をウィンチェスター兄弟から手に入れたいと思っているようです。
まるでトレッキング中のような二人ですが、メアリーの足の遅さにルシファーがぶーたれてます。
や、メアリーは人間にしてはかなり足腰強い人だと思うんだけど。
そこに火の玉がどっかーん。
土煙の中、大きな翼をはばたかせて現れたのは、ミカエルでした。
この世界では、すでにミカエルはルシファーと戦い、彼を殺してしまっているらしい。
生きているルシファーに訝し気なミカエル。
「もともとは違う世界からきた。次元を超えて来た。簡単に言うとこいつ(メアリー)のせい!」
というルシファーの説明になんとなく理解したようです。
そして突然始まるミカエル対ルシファーのどつきあい。
自信満々なルシファーのファイティングポーズはなかなか様になっていて、中の人は格闘技経験ありと私はみましたよ。
しかし、素早い動きをするミカエルに、腕をひねられたルシファー。
「大したことな……あーーーーーー!!!」
新喜劇か。(もう一度)
ミカエル圧勝で終わりました。
裏切らないわね、ルシファー。
ミカエルはルシファーを殺さず、なにかに利用することにしたようです。
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