お久しぶりです。
「ファルコン&ウィンターソルジャー」のネタバレ感想が途中なんですが、ちょっとお休みして今回は「ムーンナイト」について語りたいと思います。
軽い気持ちで見たら、とてもおもしろかったので……
エジプト神話がベースで、BGMがエキゾチックで、ストーリーのテンポがよくて、そしてなにより
スティーヴンがかわいい!
沼にはまりました
逐一感想
スティーヴン・グラントとは
ロンドンに住むスティーヴン・グラントは屋根裏のフラットで一人暮らしをしています。
スティーヴンの主な話し相手はペットの金魚「ガス」と通勤途中の通りにいるスタチューパフォーマー(動かない大道芸をやっている人)。
もちろん彼らから返事はないので、スティーヴンが一方的に話したいことを話すのみです。
スティーヴンの職業は博物館のギフトショップ店員。
印象は
- 地味
- 人畜無害
- とろい
古代エジプトについて詳しい知識を持っているのですが、職務に役立つことはなく、他の博物館スタッフからは雑に扱われ、名前もろくに憶えてもらっていません。
朝はガスに話しかけ、日中は仕事をこなし、帰りがけにスタチューパフォーマーへ「本日の出来事」を話し、折を見つけて母に電話をかけてご機嫌伺いをするなど、スティーヴンの日常は平々凡々に流れて行っているようです。
しかし、スティーヴンには悩みがありました。
睡眠障害に悩まされているのです。
眠ってる最中に体が勝手に起きだして出かけているらしく、知らない場所で目が覚めることがたびたびありました。
夢遊病でしょうか。
不安を覚えたスティーヴンはベッドに脚を拘束し、床に砂を敷き、ドアにテープを貼るなどの自衛をしています。
そしてなるべく眠らないように努力していたのですが………
気が付くとアルプスでした
スティーヴンはのどかな草原で目を覚ましました。
遠くに見える山脈はアルプスでしょうか。
なぜか外れていた顎を治し、周囲を見渡して現状を把握しようとするスティーヴン。
ポケットに虫をかたどった小さな金色の彫像が入っているのを見つけました。
そのとき、謎の声がスティーヴンを怒鳴りつけます。
腰抜けは眠っていろ!
お前はお呼びじゃない!
マークに体を渡すんだ!
妙にえらそうな声です。
さらにスティーヴンは現れた男たちから銃撃されます。
(はわわわわ)
わけがわからず、スティーヴンは走って逃げ、近くの町へ入ります。
町の中にまぎれようと人々が流れるまま歩くと、広場へたどりつきました。
そこには杖をついた男が人々の中心にいました。
男の腕には天秤のタトゥーが彫られています。
魂を裁きにかけて、まだ目覚めぬ我らが女神に忠誠を示そう。
アメミットの名において、力の一部を借りて汝を裁く
自分から男のもとへ進んだ人の手をとり、杖を間に置くと、腕の天秤が動き出しました。
なんらかのジャッジをしているようです。
天秤が緑になれば「善良なる人間」と伝えられますが、
赤く染まってしまった人は、
君に我々が作る世界を見てほしかった。
だがアメミットのご意思だ
と言われ、絶命してしまいました。
(はわわわわ)
男がスティーヴンの存在に気が付きます。
お前、知っているぞ。
傭兵だな
ギフトショップ店員と傭兵?
スティーヴン・グラントと傭兵?
もっとも遠い関係のようですが
傭兵?傭兵なんかじゃないよ。違う、僕はギフトショップの人。店員をやってる。名前はスティーヴン・グラント(はわわわわ)
家に帰りたいんだ。ロンドンに(はわわわわ)
男はスティーヴンが持つスカラベを渡すよう言いました。
スカラベ?
ポケットに入っていた虫の彫像のようです。。
しかしまた謎のえらそうな声が「渡してはならん!」とスティーヴンを怒鳴りつけます。
かまわずスティーヴンがスカラベを差し出そうとしますが、手が開かなかったり、腕があらぬ方向へ回り込んだり、
うううでが勝手に(はわわわわ)
あげくに体がひとりでに回転し、脚が逃げる方向へ進みだす始末。
もちろん町の人々に追われ、取り囲まれることになりました。
捕まり、もみくちゃにされるスティーブン。しかし突然ノイズが走り
気が付くと周囲の人が血を流して倒れていました。
スティーヴンの手は血で汚れています。
うわっ!(はわわわわ)
ごめん……あの……やばい!!(はわわわわ)
あわてて逃げ出すスティーヴン。
しかし進行方向の通りからも人々がやってきます。
するとまたあの謎の怒鳴り声が響きます。
絶対にスカラベを渡すな!!!!
?????(はわわわわ)
わかった!わかったよ!!(はわわわわ)
スティーヴンはとにかく逃げようと近くにあったワゴン車に乗り込みました。
うそだろ車を運転してるなんて!
免許もないのに!!!(はわわわわ)
町の男たちも車に乗り込み、追いかけてきました。
これは夢だ!
絶対夢だ!!(はわわわわ)
ちなみにスティーヴンが運転しているのは頭にカップケーキをのせたかわいらしいピンクのワゴン車です(笑
捕まったら殺される!!
もっと速く走れ、カップケーキ号!!!(はわわわわ)
爆走するカップケーキ号。
BGMはこちらです。
Wake me up before you go ……意味深なタイトルです。
この時代、短パンといえばこの丈がほとんどでした。
したがって、彼らのパンツが特別短かったわけではないです。
かわいいですね。
ワゴン車に乗り込んできた男が銃を持って運転席の方へやってきました。カップケーキで防御するスティーヴン。
えいっえいっえいっ(はわわわわ)
かわいい
ですがかなうはずもなく
やめてやめてやめて撃たないで!!(はわわわわ)
もう危機一髪!!のところでまたノイズが走ります。
気が付くと襲ってきた男は死体となっていました。
また怒鳴り声
目を覚ませマーク!
スカラベを失えばお前らを殺す!!!
なんなの?
いったいどうなってるの??(はわわわわ)
ほどなくカップケーキ号は複数の車ではさまれてしまいます。
運転席から銃で狙われるスティーヴン。またしてもノイズが走り
うそだろ?!
後ろ向きに走ってる!!!(はわわわわ)
なぜかスティーヴンは手に銃を持っていたのですが、前から来た車に銃を投げつけます
えいっ!(はわわわわ)
こいつ銃を投げやがった!!!(怒
ほどなくカップケーキ号は動かなくなってしまいました。
頭のカップケーキが落ちて坂を転がっていきます。慣性の法則ですね。
車から銃を持った男たちが降りてきてスティーヴンに迫ります。
(はわわわわ)(はわわわわ)(はわわわわ)
しかしいきなり、上から丸太が落ちてきて男たちをなぎ倒してしまいました。
何?何?(はわわわわ)(はわわわわ)(はわわわわ)
気が付くとロンドンでした
慌てて飛び起きるスティーヴン。
そこは自室のベッドでした。
体はなんともなく、脚の拘束具もそのままです。
は?は?は?………よかった……
夢オチ???
ほっとして笑顔でベッドに倒れこむスティーヴンでした。
ところがです。
ガスのヒレが二つになっていました。
ていうか違う金魚でした。
びっくりしてアクアショップに問い合わせるも、
「交換したいならしますけど、昨日も行ったようにうちの金魚は……
昨日?昨日はここに来てないよ
覚えがないのにアクアショップに来ていたらしい自分。
そして時間もいつの間にか進んでいます。
いや、時間どころか曜日も進んでいました。
スティーヴンは同僚とデートの約束をしていました。
自分の知らないうちにデートのお誘いをしたらしいのです。
デートは金曜の夜の予定でした。
しかしスティーヴンが金曜だと思い込んでいた今日は、日曜でした。
意識がないまま2日経っていたのです。
もちろんデートは強制キャンセルです。
わけがわからず、やけになってヴィーガンなのにステーキを食べるスティーヴン。
そしてしょんぼりおうちに帰ります。
悪化する事態
帰宅して、彼女のために買ったプレゼントのチョコをやけ食いしていたスティーヴンは、ひょんなことから、天井近くの壁に旧式の携帯電話と鍵が隠されているのを発見します。
電源を入れて着信履歴をのぞいてみると、「レイラ」の文字が。
スティーヴンは「レイラ」と電話で話します。
やだ、生きてるじゃない!
「レイラ」は連絡がなかったことをなじり、ついでにスティーヴンのアクセントまで咎めます。
オリジナル音声のスティーヴンはイギリス英語を話しています。
もちろんかわいいです。
レイラの指摘した「話し方」はスティーヴンのイギリス英語のことですね。
ごめん。あの、誰だと思ってる?
誰ってどういう意味?
どうしちゃったのマーク
アルプスで怒鳴っていた謎の偉そうな声も「マーク」という名前を出していました。
そしてここでも「マーク」の名前が!
なぜ僕のことをマークって?(はわわわわ)
電話は切れてしまい、どこからかスティーヴンを呼ぶ声がします
スティーヴン。
もうやめろ。やっかいなことになるぞ
声の主は鏡の中の自分でした。
探るのはやめろ
電気がまたたき、室内が揺れだしました。
何これ?どうなってる??なんなの???(はわわわわ)
部屋を飛び出し、廊下を駆けだしたのですが、背の高い、白い異形の者が現れ、スティーヴンに近づいてきました。
(はわわわわ)(はわわわわ)(はわわわわ)
気が付くとバスの中でした。
事態はますます悪化します
スティーヴンは勤務先に向かうバスの中にいました。
窓から外をのぞくと通りにあの白い異形の者が立っているじゃありませんか!
怯えつつもバス停で降りると、乗っていたバスの中にあの天秤の男がいるのも見てしまいます。
うそだろ。あいつ現実か(はわわわわ)
博物館に出勤するも、天秤の男と仲間たちに囲まれます。
本当に店員なのか?
スティーヴンは偽名だと思っていた。
本当にここに来て驚いたよ
天秤の男はスカラベを渡せとスティーヴンに迫ります。
彼はスカラベはアメミットのものだと説明します。
アメミットはエジプト古代の神様で、悪事を働く素質を持つ者を裁く意志を持っていたのだそうです。
また、スティーヴンを怒鳴りつける謎の声についてもなにか知っている様子です。
スティーヴンは流されるまま、天秤の男に手をとられ、「ジャッジ」を受けることになります。
しかし天秤は揺れるばかりで、色も定まりません。
カオスを抱えている
カオス?
不意に開けられた扉から観光客たちが現れ、騒ぎに乗じてスティーヴンはその場から離れることができました。
事態はなお悪化します
夜、人の少なくなった館内でもくもくと商品のチェックをしていたスティーヴンは、獣の鳴き声を聞きます。
出ておいでー。
ねぇ、どこだー。
出ておいでー。
ワンちゃん
どうやらワンコがまぎれこんだと思い込んでるらしいスティーヴン。とんだ癒し系です。
おいでー!
どこー?
僕の声が聞こえる?
ワンコを探してギャラリーをポテポテ歩いていたスティーヴンは、ワンコらしからぬ邪悪な影を発見してしまいます。
急いで物陰に隠れます。
(はわわわわ)
その時、響く「ピンポンパンポーン」という能天気なメロディ。からの物騒な館内放送。
ギフトショップのスティーヴン・グラント。
スカラベを渡せば喰い殺されずに済むぞ
スティーヴンが恐る恐る自分の鞄を投げてみると影の持ち主が襲い掛かりました
鼻先の長い犬のような、いや、むしろ狼のような、でも、それにしてはちょっと人間めいた、なんか角っぽいのも生えてるし?はい、見るからに恐ろし気な怪物です。
(はわわわわ)
すぐに気が付かれ、怪物に追いかけられるスティーヴン。
助けて~~(はわわわわ)
必死に館内を逃げまどいますがとうとうトイレに追い詰められてしまいました。
怪物はトイレのドアをすごい勢いでガンガンたたきつけています。
ドアが破られるのも時間の問題です。
するとトイレの鏡からもう一人の自分が話しかけてきました。
俺なら救える。
ただし今回は抵抗するな。
俺にコントロールを渡せ
鏡のスティーヴンはまなざしが鋭く、落ち着いた表情です
オリジナル音声もトーンが低くなり、加えてアメリカ英語を話しています。
トイレの外には暴れる怪物。
トイレの中には自分じゃない自分。
スティーヴンはもうわけがわかりません。
(はわわわわ) やめろ!!(はわわわわ)消えろ!!(はわわわわ)違う!!(はわわわわ)現実じゃない!!(はわわわわ)
パニック状態です
君は現実じゃない!!もうおしまいだ!僕は死ぬんだ!死ぬんだよ……
俺を見ろ。こっちを見ろ現実だ。
俺にコントロールを渡せ。
それしかない。スティーヴン。
こっちを見るんだ
………
お前は死なない。
俺が救ってやる
冷静な顔で話しかけてくる自分にスティーヴンは少し落ち着きを取り戻し、そして「わかった。渡すよ」と返答しました。
するとノイズが起こりました。
同時にドアを破り、怪物が入り、スティーヴンに襲い掛かりました。
しかし
スティーヴンの姿は全身白装束に変化し、魔物を叩きのめしてしまうのでした。
雑感
スティーヴン、かわいいですねー!
ほんわかした雰囲気とぽやぽやっとした話し方がたまりません!
しゃべりだすととまらず、独り言も多いので、メモを取るのがちょっと大変でした 笑
友達が少なそうな描写がされてましたが、近くにいたら癒されて絶対に好きになっちゃう!
そこからの一転、白装束への変身ですよ。
ジャジャーン!って音楽がまたあってて、かっこいいですね(語彙力
演じているオスカー・アイザックさんはマーベルでは三作品目の登場になります。
一作目は「X-MEN:アポカリプス」
通称アポカリさん。
一応メインヴィランだったのですが、物語の中心がチャールズとエリックの痴話げんかにいってしまい、アポカリさんの存在意義が軽くなり、顔が出てないこともあいまって、正直、オスカー・アイザックである必要があるのか?と思いながら見てましたね…
チャールズとエリック。
あの二人は本当にどうしようもない
二作目は「スパイダーマン:スパイダーバース」
ラテン系初のスパイダーマンです。
こちらは先の展開が期待できて楽しみなシリーズです。
マーベルでは3作品目ですが、MCUでは初の登場。
ただし他のMCUには絡んでいないらしいです。
とはいえ、スティーヴンの部屋にはワカンダやアスガルド関連の書籍が置いてあったこともあり
まったくの無関係ではないのでは?と思っています。
この先、「ファルコン&ウィンターソルジャー」でおなじみの都市名もでてきますしね。
監督曰く、「指パッチン」で消えなかった組だそうです。
あと、オスカー・アイザックさんはスターウォーズのポーも有名ですよね!
身体能力が高いイメージがありますが、マーベルの舞台裏映像によると、「運動音痴のように見せるトレーニング」をする専門家がいるらしいです。
スティーヴンの身のこなしはトレーニングの成果なんでしょうね!
スティーヴンのバタバタ走りが愛おしい
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