逐一感想
ザカリア先生再登場
せっかく最終戦争の世界に行けたジャック君ですが、どうやらミカエルに捕まっちゃったみたいです。
幻を見せられて洗脳されそうになってるんですけど、術をかけているのがなんとザカリア!
S4、S5で大活躍したタヌキ親父天使です。
彼が生み出した「5年後の世界のリーダーと教祖」と「サンドーバー社のスミス部長とバイトのウェッソン君」は永遠に語りづかれる萌えるエピソードですね。
ちなみにこちらでは髪の豊かな北欧系貴族っぽい器に入っているので、そうですね、シュッとしたザカリアですね。
ジャック君には、兄弟やカスティエルの幻を見せたりしています。
偽カスティエルは
「君が世界を救うんだ。私が指導しよう。奇跡を起こせるようになる。私の言う通りに使ってみないか」
なんて言ってます。
青少年をだましてよからぬ道に誘う悪い人の典型……
無邪気なジャックくんは「サムとディーンも一緒に?」と聞くのですが、偽カスティエルは兄弟から引きはなすため「力を使うなと教えられたんだろ?彼らは怖がっている」と言います。
二人は怖がってなんかいない。はっきり覚えてる!お前はカスティエルじゃない
とジャック君が覚醒。
ザカリア先生、失敗です。
「しくじり野郎が!」と怒鳴りつけるミカエル。
天使社会はかなりのブラックだなぁ……
洗脳作戦はやめて、脅すことに決めたミカエルは、ジャックをメアリーと同じ房に入れます。
メアリーを苦しめることで、ジャックを従わせるつもりだったのですが
ジャックのパワーを抑えるための魔除けが効かない場所を二人が発見。
まんまと二人で逃げ出してしまいました。
ミカエル、めっちゃ怒って、「しくじるな。次はないと思え」ってザカリアを叱り飛ばしてたけど、これ完全にミカエルの責任だよなぁ??
理不尽……
ボビーのキャンプ
脱出したメアリーとジャックはボビーに拾われます。
二人はキャンプにかくまわれるのですが、そこには天使に襲われて傷ついた人たちばかり。
メアリーは自分たちがミカエルに追われていることを告げるのですが、ボビーは構わず、受け入れてくれます。
だがしかし、ジャックがネフィリムだと知り、態度を変えます。
「ルシファーが悪魔の軍団を連れて戦争を始めた時、天使は人間の味方だった。だが一人ずつ、最後は全員が裏切った。彼もそうなる」
ジャックに嫌悪感をあらわにするボビーは、朝までに出ていくように言います。
子どもたちと仲良くなり、キャンプ内で楽しそうにしているジャックくん。
人が好き。みんな勇敢だから
無邪気な笑顔……キュン
でもキャンプにはいられないことを告げるメアリーに
どうして?僕のせい?
悲しそうな表情……キュンキュン
そこに天使たちが襲来します。
エネルギー体を落としまくり、人々を殺傷していくザカリアたち。
ボビーはメアリーに銃を渡して、子どもたちを隠し通路に誘導するよう頼みます。
しかしジャックのことは信用できません。
メアリーに言われて、ミカエルに見つからないように隠れるジャックでしたが、キャンプの人々が天使に殺されているのを感じ、引き返します。
そしてメアリーを襲っていたザカリアを滅します。
飛んでくる天使たちも次々と粉砕するジャック。
引き返したんだ。サムとディーンなら逃げたりしないだろう。きっと戦い抜く
いい子だ……
さすがにボビーも「感謝の言葉しかない。ありがとう」って言ってますよ!
ミカエルを殺す!
ドナテロ狂乱
さて一方、ディーン、サム、カスティエル、ドナテロの4人ですが
異次元への扉を開くため、悪魔の石板を解読中です。
といっても、読めるのは預言者であるドナテロ一人なのですが。
しかし、魂を失ったドナテロは悪魔の石板のエネルギーをもろに受け、闇のドナテロになってしまいました。
「解けた解けたユーリカユーリカユーリカ!」
といって、兄弟と天使に材料を教えます。
何かを発見発明したことを喜ぶときに使われるギリシャ語由来の感嘆詞。
アルキメデスも叫んだ。
ドナテロの教えた材料は……
アブラメリンのオイル
ドイツの魔術師アブラハムがエジプトで出会った老賢者の名前。または彼から教わった秘術を記した書物の略称。その秘術を会得すると、自らの聖性に目覚め、悪魔を使役する資格を持つことができる。
セイヨウトウキの根
寒冷地に自生する植物
トリカブト
搾りたての羊の血
死海の塩水
などなど
ここにあるものばかりだ!
あるんだ……
ないのはたった一つ、ゴクとマゴクの心臓だそうで。
だが、それらは闇のドナテロの罠でした。
兄貴とカスティエルは連れ立ってゴクとマゴクを倒しにいったのですが、
彼らを殺せるはずの天使の剣は砕け、反対に殺されそうになりました。
なんとか打ち負かしたものの、ゴクとマゴクの実体は石と砂。
心臓なんてありません。
さらにドナテロはサムを殺そうと襲撃。
しかしさすがサムちん、逆にドナテロを捕まえて地下牢に閉じ込めてしまいました。
完全におかしくなってるドナテロ。
呪文をかけて兄を苦しめたりもします。
原因はなんなんだ!ドナテロがシャイニング野郎に変身したわけは!
「気のいいおっさん教授」をなんとか治してやりたいディーン。
だがサムとカスティエルは違いました。
兄弟のケースとは違って、ドナテロの魂はアマラに食べられちゃってるのです。
もうないのです。治せないのです。計画は頓挫です……とがっくりきてるサム。
しかしカスティエルは…
治す段階じゃない。既に壊れてしまっている。苦しみから解放してやれ。彼のためだ。
ぎょっとする兄弟。
彼が死ねば次の預言者が出てくるじゃないか。翻訳を完了できる
「殺すんじゃない!ほしいのはまじないだ!」とあわてて反論する兄弟。
わかった。仕事をする
兄弟を置いてドナテロの元にいくカスティエル。
追いかけてきた兄弟に開かれないように扉を閉ざし、ドナテロに尋問……いや、拷問を始めます。
ドナテロの頭部に手を置いて、青い目を光らせて。
人間には決してするまいと誓ったこと。許可を得ない限りする気はなかったんだが、頭から呪いを取り出す
扉の向こうから響き渡るドナテロの悲鳴とおののく兄弟。
家族を守るためなんだ。彼らを傷つけるものは排除する。誰だろうと
人間とは異なる力や考え方が、人外感を出していて好きです、このシーン。
普段、兄弟に従っているけど、やっぱり天使だからね。
そして、この拷問方法は後にも出てきます(伏線)
ドナテロの脳から正しい情報を取り出したカスティエル。
対してドナテロは拷問の末、脳死状態になってしまいました。
雑感
最終戦争の世界で会ったボビーは最初、メアリーを「メアリー・キャンベル」と呼びます。
というのは、最終戦争の世界のメアリーはジョンとは結婚していなかったのです。
メアリーがどんな人だったのかと尋ねるとボビーは教えます。
「勇敢だったが寂しそうで悔やんでいるような」
彼女は悪魔と取引をせず、ジョンを亡くし、死ぬまで立ち直れなかったのだそう。
メアリー・ウィンチェスターは悪魔と取引をしたせいで息子たちをハンターにし、厳しい人生を送らせてるとずっと後悔していましたが、サムとディーンがいつも水際で最終戦争の勃発を喰いとめてきたことに思い当たります。
荒廃し、人類の生存が脅かされているこの世界は、悪魔の取引をしなかった自分がたどった道なのだと。
サムとディーンを存在させるために自分は生きてきたのではないか。
メアリーはかつて自分の選択に対してディーンの許しを得て、洗脳状態から脱却したことがありました。
でも今回は、悪魔との取引が世界を救う手段だったと知って、さらなる心の安定を得たのではないでしょうか。
ていうか、制作側からメアリーへの愛を感じられるとても優しいストーリーだと私は思いました。
自分勝手な見所
兄弟をふりきってドナテロに拷問したカスティエルに対し、いらだってる二人でしたが
要望通り扉を開けるまじないは手に入れた。主な材料は4つだ。
- 大天使の恩寵
- 生命の樹の果実
- ソロモンの封印
- 最も聖なる人の血
材料をひとつひとつ聞くにつれて非難がましい表情から
「?」「??」「???」「????」
と変わっていく兄弟がかわいかったです。
ところで、
カスティエルは、生き返ったのはミカエルとの戦争に対する備えだからと思ってるみたいですね。
そう、自分は「備え」だと。
ディーンは、ただカスティルに生きてほしいと願ったからジャックが戻してくれたと思ってるんですけどね。
お互い想いあってるのに、なんかまたすれ違ってますね、ここ。
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