スーパーナチュラル　シーズン15第11話ネタバレ感想

逐一感想

運を賭けたビリヤード

ガースから聞いた「運が上がる場所」を求めてアラスカを旅する兄弟。
手元に残った4ドル60セントでパイ一切れとコーヒー一杯を2人でシェアしたりしてかなりわびしいです。
たどりついたのは、プールバーでした。
そこでは、人々が自分の運を賭けてビリヤードをしています。
腕に自信ありの兄貴がさっそく勝負に出ます。
人々のどこか覇気がない雰囲気、負けると勝ちを求めて再びビリヤードをし、
勝ってもさらなる勝ちをねらって挑む姿にサムちんは不審感を抱きます。
忠告しても聞く耳を持たない態度。

客たちはプールバーにとらわれているのでは？

ディーンは勝ったのにインパラが動かず、運がさほど上がったように思えない。

サムちんは手にした運の象徴であるコインに
アストロクス・フォルトゥーナという女神が刻まれていることに気が付きます。

そう、ここは女神のバーでした。
女神は人々が賭けた運を横取りしていたのです。

女神は奪った運を賭けてサムちんと勝負を申し出ます。
無事に勝ったサム。
客たちは失った運を取り戻すことができました。
さらに女神は、英雄に匹敵する強運を賭けて勝負を挑みます。
しかしサムは自分に運を与えるのではなく
客たちをバーから解放することを条件にしました。

勝てなかったサム。
バーからとぼとぼ出てきた兄弟でしたが、
彼らの後ろから囚われていた客たちが一緒に出てきました。
驚くサムとディーンに客の一人が女神からのメッセージを伝えます。

バーは閉じ、客たちは解放されたこと。
兄弟が自分のためではなく、人々のために行動する姿が
かつての英雄と同じだと感じたこと。
その精神にふさわしい強運を与えること。

「神のゲームにのってはダメ。あなたたちのゲームをなさい」

運を上げることができた兄弟は意気揚々と、
そしてインパラも意気揚々と帰路につくのでした。

カスティエルとジャックの再会

兄弟がアラスカに行っている間、カスティエルはバンカーで一人お留守番をしていました。
そこに、ある殺人事件について連絡がきます。
医師が殺され、容疑者は「ジャック・クライン」だというのです。
驚くカスティエル。
確かに、防犯ビデオに映っているのはジャックでした。
しかも殺した医師から取り出したと思われる心臓を食べてます。
カスティエルが現場に行くと、医師宅から「グリゴリの剣」を見つけました。
ジャックが殺していたのは人間ではなくグリゴリだったのです。

ジャックがグリゴリとあらそっていたらしい情報を知ったカスティエルは
行方を追います。
そして廃教会でグリゴリを倒して、ジャックと再会を果たしたのでした。

デスの計画

久しぶりにバンカーにつどったディーン、サム、カスティエルとジャックの4人。
ジャックはこれまでのいきさつを語ります。

まず、力を使うと神に知れ、また殺されてしまうから密かに行動していたこと。
生きていることを知られないように神が去るまでデスが虚無に匿ってくれていたこと。
そして彼女に言われて、力を増すためグリゴリの心臓を摂取していたこと。

ジャック

ビリーの計画にきちんと従えば、僕はもっと強くなれる
神を殺すのも可能だ

雑感

「神」にもいろいろありまして。

オールマイティな全能の神もいれば
我々人間と同じように成功も失敗もする神もいるわけでして。

日本の八百万の神と呼ばれる存在は後者かな？
古代ローマ、ギリシャの神々もそうですよね。
神話には嫉妬、野心、恋愛、不倫、横恋慕、兄弟げんか、親子離反
……もういろいろです。

で、そんな「神々」はある理由があって「最初の神」が作ったのだという
アストロクス・フォルトゥーナの言葉はとてもおもしろいと思いました。

他宗教を排除、または吸収するために
信仰されている対象を、実は自分たちの宗教の存在であるとするのは
まぁあることで、
たとえば、ヒンドゥー教では釈迦も神の十化身のひとつであり、
悪人を聖典から遠ざけるために仏教を広めている存在だったりするんですが
「最初の神」が人々の責めから逃げるためという
狭量で自分勝手な理由で「神々」を作ったという考えはおもしろいですね。
そして、「神々」が「最初の神」を憎んでいるというのも
さらにグッときました。

自分勝手な見どころ

「身分証の上下をさりげなく直すカスティエル」

成長してる…！