逐一感想
ウィンチェスター兄弟、アマラを捜索に行く
アトランティックシティで原因不明の大規模な停電があり、
またキノで前代未聞の大当たりがあったという話を知った兄弟。
アメリカのニュージャージー州にある観光都市。
ラスベカスに次いでカジノが有名
出てくる数字を当てるゲーム。
１から８０までの数字を書いた球がランダムに機械から出てくるのを
あらかじめ選んだ数字とあっているかを競う。
当てた数字が多ければ配当が高くなる。
実力も戦略も必要がない、まったく運任せのギャンブル
共通点はカジノ。
アマラだ！（ギャンブル好きのため兄弟に居場所をつきとめられる姐さん…）
一緒に行くとごねる天使をバンカーに置いて
兄弟はアトランティックシティへインパラを走らせます。
アマラをだまして殺す計画をジャックとカスティエルに話せないままでいるのです。
カジノシティで肉の食い放題を楽しみにしていたディーンでしたが
途中のペンシルベニアでアマラが現れました。
二人の匂いを嗅ぎつけたのです。
アマラの説得
どうやら各地のピエロギの食べ比べをしているアマラは
近くのポーランド料理店に二人を誘い、話を始めました。
東欧の伝統料理。
特にポーランドでは国民食。
小麦と水で作った生地を円形ににし、チーズやひき肉などの具を置いて
半円形に包んで、ゆでたり、揚げたり、焼いたりして食べる
アマラが食べていたゆでたピエロギはうどんのような食感だそうです。
粉物好きにはたまらなそう！！
アマラは地上の生活をほんっとうに謳歌してるな～。
ディーンとサムはアマラに協力を請いますが
アマラは神を裏切れないと断ります。
チャックとアマラ、つまり神と闇は
本来は一つの存在であり、創造と破壊、光と闇、調和だった。
二人に別れたとき、すべてが生まれた。（ビックバン）
神は闇を幽閉したが、おそらく神は苦しんだはず。
自分も神を裏切れば、苦悩する。
だから協力はできない。
アマラはそう伝えました。
引き下がった二人でしたが、ディーンには納得できないことがありました。
一人でアマラの前に行き問いただします。
なぜ、母をこの世に戻したのか、と。
アマラがメアリーを通して伝えたかったことは二つでした。
まず、ディーンが抱いているイメージの母ではなく
子どもの幻想ではない現実の複雑なメアリーを見せたかったのです。
「過去よりも今を大事にしてほしい。
そうしてやっとあなたは自分の人生を歩むことができる」
涙をこらえて軽く頷くディーン。
二つ目は？
アマラはディーンを怒りの炎から解放したかったが、それは失敗したと語ります。
その通りだ
ディーンは怒りを通り過ぎて今はブチ切れ状態だとアマラに詰め寄ります。
チャックのストーリーに皆がはまって抜け出せない、それはアマラも一緒だと言いました。
神はやめない！
あんたもとめない！
神があんたを大事に！？
それこそ幻想だろ！？
あぁ、ディーンのこの説得パターンに落ちなかったものがかつていようか？
いませんね。（反語）
「あなたを信じていいの？」とのアマラの問いかけに
「決してあんたを傷つけない」とディーンは答え
アマラは「考えてみる」と返したのでした。
殺人事件を調査する天使親子
さて、カスティエルは不本意ながら殺人事件の捜査に乗り出すことになりました。
ジャックも一緒です。
天使親子二人きり、不安ですねー、心もとないですねー。
保安官を戸惑わせ、十字路の悪魔に寄り道し、教団に潜入捜査し……
ていうか、信者を装ったジャックくんの周りで
「捜査官」カスティエルがウロウロしてたら
潜入捜査も何もないんじゃないかと思うんですが！
結局のところ、事件の犯人は人間で
解決した二人はバンカーへ帰路につきます。
ところでもしかしてまだあの軽トラ使ってるの、カスティエルは？
捜査中、少し様子がおかしかったジャックにカスティエルがたずねます。
何か隠していることがあるんじゃないか？
君は重い責任を負っている。
一人で抱える必要はない
あるよ
ジャックくんが答えます。
うそをついていた。
僕は死ぬ。
僕がチャックとアマラを殺すと僕は死ぬ
なんだと？
ビリーの魔術で僕は爆弾になった。
僕が爆発すれば神とアマラは消えてなくなる。
そして僕は消える
驚くカスティエルにジャックは言います。
サムとディーンには言わないで
彼らには理解できない。
でも僕が許されるにはこれしかない
違う！
君の死はもう見たくない
動揺するカスティエルの肩にジャックくんはそっと手を置きました。
決めるのはキャスじゃない、僕だよ
ディーンとカスティエル
真夜中のバンカー。
ディーンは一人で出ていこうとするカスティエルに気づき、呼び止めます。
お互いの事件の報告をし、安どの返事をする両者でしたが
それで何があった？
どこへ行く気だ？
別の方法を探しに
唐突にそう言われても何の話だか？のディーン
探しに行かなければならない
なんの話だ？
ディーン。
もしもうまくいかなくて、私が戻れなかったら
君とサムが知っておかなければならないことがある
訝し気な表情をするディーンで場面はブラックアウト……
カスティエルはディーンにジャックくんのことを話すのでしょうか？
そしてカスティエルの最後の言葉が不吉すぎて……！！
フラグじゃないよね？やめてよね！！
雑感
シーズン１１最終話でアマラがディーンへ「サプライズ」を贈ると言って
メアリーを復活させました。
私は、ディーンの恋しい亡き母を生き返らせること自体が
目的だと思っていたのですが、もっと深い意味があったのですね。
ディーンが抱いているのは幻想の母。本物のメアリーではない。
真実の姿を知り、メアリーが一人の人間であることを理解してほしい。
そして、いつまでも過去（幻想）にとらわれているディーンに
今（現実）を生きてほしい。
ディーンは幻想の母にとらわれ、父にとらわれ、弟にとらわれて
「自分自身」がない人生でしたよね。
「悪夢」回で出てきたもう一人のディーンが
「車も好きな音楽もお気に入りの革ジャンも父親のもの」で
ディーン自身には欲しいものも叶えたい夢もないって告げたのが印象的でした。
「ブラッディ・バレンタイン」回では一人、「飢餓」になりませんでしたね。
そもそもディーンには何もなく、飢えるわけがないという非常にブラックな理由で……。
そんなディーンに幻想から放たれ
自分の人生を歩んでほしいというアマラ。
ここまで深くディーンを思いやっているとは考えもしませんでした。
ディーンが泣きそうな目をしていたので
アマラの意図は伝わったということでしょうか……。
自分勝手な見どころ
ジャックくんも持ってるおしゃべりクマさん
誰が買ってやったんだろう……
ところで牧師様……
パスターセクスィーでしたね。
どこでディーンと出会うんだろうとワクワクしましたが
残念ながら再会はならず。
モジモジするときめきディーンを見たかった。
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