あらすじ
青年ウォンカはチョコレート店の開業を夢見ていた。しかし、彼が最初の一歩を踏み出したその街は、悪徳チョコレート業者3人によって支配されていた。ウォンカはチョコレートの販売はおろか、製造さえもままならず、彼らの策略により多額の借金を負ってしまう。その結果、彼は洗濯屋での強制労働に追い込まれる。
ウォンカは、同じく囚われの身で働かされている税理士、電話交換手、配管工、コメディアン、そして孤児の女性使用人と協力し、秘密裏にチョコレートを製造し、街中で販売を始める。
最終的に、ウォンカはチョコレート業者たちと彼らの共謀者の不正行為を暴き、ついには自分の大規模なチョコレート工場を開業し、夢を実現させる。
感想
「ウォンカ」「チョコレート工場」といえば、ジョニー・デップ版「チャーリーとチョコレート工場」を思い浮かべる人が多いんじゃないんでしょうか。
つか、私もそうでした
「チョコレート工場のはじまり」はそっちじゃない方のウォンカさんのお話です。
こっちじゃなくて
こっちね
元になった映画のタイトルは「夢のチョコレート工場」。
なんと1971年公開だそうです。
日本では劇場で上映されなかったらしく、私は今世紀に入ってからDVDで見ました。
大きな違いは、ウォンカさんがジョニデじゃないこと。(当たり前)
そしてウンパルンパがインド系ではなく、欧米系の顔をした小人症の人達が演じていたこと。
うん、いろんなウンパルンパがいました。
こっちじゃなくて
こっちね
そこを踏まえて今回の映画。
「夢のチョコレート工場」の前日譚ですが、まずウォンカさんがめちゃくちゃ美形です。前日譚とは思えないほど美しい。
ウンパルンパは「夢のチョコレート工場」と同じくオレンジ色の肌と緑の髪を持った小さい人達ですが、顔が全員ヒュー・グラントです。
ウンパルンパはたくさんいますが、みんなヒュー・グラントの顔をしています。
なぜわざわざヒュー・グラントをCGで小さくする必要があるのかと小人症の役者さんからの批判もあったそうです
映画全体に漂うファンタジーさにうっかりしそうですが、シンプルにあらすじを書きますと、「若手起業家がカルテルや腐敗した警察、教会と対立。最初は無知ゆえ搾取されるも、市場開放を実現させる」という、なかなかにハードな物語です。
ただ正直に言いますと、唐突にみんなで歌い、踊るミュージカル劇はなかなか没入しにくく。
「私の心はチョコレート工場を楽しむには汚れすぎている」という感想が何度も心によぎりました。
ウォンカのお店を見て、ゲゲゲの血桜を思い出してしまった
映画「パディントン」と同じ監督さん(ポール・キング)なので、「パディントン」がささった人にはいい映画なんじゃないでしょうか。
実際、満足そうな表情をして客席を後にする人たちがたくさんいました。
ところで、ジョニデ版のチョコレート工場の公開もすでに約20年前なんですね。(2005年)
一番震えた事実です。
所感
今作はウォンカ×ウンパルンパの馴れ初めストーリーである。
どちらが右でも左でもいい。
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