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流三28「あなたとわたしの一生」感想

スラムダンク
#腐向け #SD【腐】小説500users入り あなたとわたしの一生 - 夏樹の小説 - pixiv
意外だとよく言われることなのだけれど、三井は酒に弱い。弱いというか、一切飲めない。母親譲りのアルコールを受け付けない体質で、酔うどころか一瞬で気持ち悪くなって吐いてしまうのだ。病院で採血するときも消毒はアルコールが使えず、感染症の流行に伴いあらゆる公共の場でアルコール消毒が推奨さ...

内容

流川&三井

あらすじ

高校時代、バスケ部の先輩後輩として顔を合わせていた三井と流川。
しかし彼らの間に特別な交流はなかった。
20歳になった流川は湘北OB飲み会で酔いつぶれ、三井の家へ運ばれる。
翌朝、目覚めた流川を待っていたのは三井の愛猫モモとの出会いだった。
その日以来、流川はモモに心を奪われ、アメリカへ帰る日まで三井宅に入り浸る。

アメリカにいる流川に三井はモモの写真を送ってやり、二人は文通を始める。
オフシーズンには流川が必ず三井の家を訪れ、新たに拾った仔猫ニコと共に、ゆったりとした時間を過ごすのが恒例になる。
人懐こいけど繊細な茶猫モモと、人見知りだが図太い黒猫ニコは相性がよく、三井と流川の関係を髣髴とさせた。

帰国のたびに一緒に過ごす流川と三井の間柄は話題になるのだが、本人たちには親しいという自覚はない。
しかし三井が引退する決意をしたとき、一番最初に告げたのは流川で、流川がNBAから日本のプロリーグに移籍する考えを相談したのは三井だけだった。

やがて流川が日本に根を下ろすと、二人と二匹の家族のような共同生活が始まる。
しかし猫の寿命は人間より短く、モモが先に亡くなり、後を追うようにニコもこの世を去る。
流川が三井の家に来て15年、共に暮らすようになって8年目のことだった。
寂しがる三井に流川が「年下の自分の方が長生きするから、ずっと一緒だ」と約束する。

感想

流三作品では珍しく、特に親しいわけではない二人の関係から始まります。
猫たちがいなければ、彼らの物語も生まれなかったでしょう。
二人は共に過ごす中で、恋人にはならずともかけがえのない存在になりました。
というか、深い絆で結ばれたからといって必ずしも恋人関係にも性的関係にもならなくてもいいんですよね。
モモとニコを通じた豊かな生活が二人を近づけ、支え合い、楽しむ関係へと導いていきます。

蛇足ながら、私はこの二人が恋人関係だと、こんなに長く続かなかったのかもしれないと思ったりもします
恋愛特有の緊張やプレッシャーがないために、二人は日々の小さな出来事から人生の大きな決断に至るまで、相手を自然に受け入れ合っています。
お互いに最も心地よい場所、ありのままの自分でいられる絆を築き上げた結果なのでしょう。

猫たちを失った後の二人の物語はどうなるのでしょうか。
変わらず相手を尊重し、共に支え合う姿が想像されます。
このままの関係を維持するか、進展するかはわかりません。
いずれにしろ、二人がこれからも自分たちらしい関係を続け、一緒にいられる道を歩んでいくことは確かでしょう。

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