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流三22仙三「 LOOP1」感想

スラムダンク
「LOOP1」/「K 子」のシリーズ [pixiv]
日本一の高校生になる。 目標ができて何かがふっきれて、目の前の相手から倒して行こうと思って、やっと土足で人の聖域を踏みにじった出戻り男に声をかけるきっかけを得た。 部活以外の時間では多少の接点があったが、バスケに関しては自分から声をかけることはしなかった。 試合で彼を使うことはあっ...

内容

流川×三井
仙道×三井
R-18描写あり(モブレ未遂あり)

あらすじ

十五の夏

バスケ部に復帰した三井は、三年生でありながらも下級生たちから親しみをを持たれている。
三井は「いじられキャラ」として扱われがちだが、粗野な言動の裏には、周囲への気配りや後輩たちの面倒見の良さが隠れている。
流川は当初、バスケを通じてしか三井との関係を築けていなかった。
しかし流川の中で「三井と一緒に過ごしたい」という欲求が高まり、三井が応える形で次第に二人の距離は縮まっていく。
彼らはバスケ部の中でも特に仲の良い先輩と後輩になった。
一方、仙道はこの二人の特別な関係に気付き、流川にちょっかいを出す。
それをきっかけに、流川は三井に対して新たな感情を抱くようになる。

十二月の罠

三井にとって流川は特別に愛おしい存在だ。
まだ幼く、思考が単純な彼が一心にバスケへ情熱と才能を捧げている姿を守りたいと思っている。
実は、三井は男性が性的対象であり、流川に対しても思慕の感情があった。
しかし、純粋な彼を自分と同じ側に引き寄せたくなくて、あえて彼との間に線引きをしていた。
なのに流川がなにかに目覚めたかのように、三井との距離をつめてきているのが恐怖だった。
ひょんなことから仙道とプライベートでも会うようになった三井は、彼と仲良くなっていく。
仙道といる時は気楽さを感じ、お互い同じ気持ちだと思い込んでいたが、ある事件をきっかけに、実は仙道の執着は流川にあり、流川から三井を取り上げようとしてるのだとわかる。
三井は仙道の裏切りを責め、仙道は男をたぶらかしていると三井を批判し、二人の間に溝ができる。
だが社会的な価値観や仙道自身の偏見で流川への「執着」と思い込んでいる中に、「恋愛感情」があることに気づいた三井は、仙道を性的に誘惑する。
そして二人は一線を越える。

感想

大長編です。

流川から見た三井は、優しくおおらかな存在です。
流川を無条件で受け入れるさまは、まるで聖母。
流川に芽生えた恋愛感情に対して、三井は優しく距離を置く大人のようです。
しかし、三井の視点での物語は一変します。
彼の心は青臭く、行動は危ういのです。
流川を求めながらも、彼を保護するための境界を意識する一方、自らは危険な状況に身を投じてしまいます。
三井パートのタイトル「12月の罠」は、表面的には彼の欲求の「罠」のようです。
ですが、仙道も三井に対して独自の「罠」を持っていました。
物語はこの「罠」の駆け引きで二転三転し、引き込まれます。
特に仙道の真の感情が流川に向けられていることがわかった時はびっくりしました。
仙道が持つ流川への「執着」は実は「恋」ではないかと三井が指摘する場面は深く印象に残ります。
感情は一筋縄ではいかず、状況や対象によってどう受け止めるか、名称が変わるかを教えてくれます。
初めの流川と三井の微笑ましい関係から、仙道と三井の複雑な関係へ物語の軸は移ります。
この後、LOOP2、LOOP3へ展開する彼ら3人が気になって仕方がありません

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